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みやびあん

LINEスタンプ販売中です。LINEスタンプ関連や、日常のどうでもいい話をぶつぶつ言います。たまに、胡散臭い話もします。

映画:おみおくりの作法

2013年 イギリス

ネタバレあらすじ

ロンドン地区の民生員として、孤独死した人の遺族を探し、「おみおくり」をするのが主人公のジョン・メイ(44歳)の仕事。
死人に口なし。すぐに火葬して家族探しなど、ブッチできるのに、彼は、遺族を探しできるだけ「葬儀」をできるように、全力を尽くす。
しかし、遺品から辿って、家族を探しだし、葬儀に出るように説得して歩いても、ほとんどの遺族は葬儀には参加せず、ジョンがひっそりと「おみおくり」をする事になる。

ジョンも家族はおらず、性格は真面目で几帳面。
家に帰れば、アイロンがけされた真っ白なテーブルクロスの上で摂るディナーは、毎日「ツナ缶とトーストとお茶」
そして、寝る前には、葬儀が終わった「案件」の人物の写真をアルバムに丁寧に貼っていく。

ある日、向かいの家の老人、ビリーが孤独死した。
目の前に住んでいた老人を手掛ける事になり、少なからずショックを受けているようだ。

調査を始めた所で、上司から
「お前は葬式が多すぎる。火葬でいいんだ。葬式は生きている人の為にやるものだ。経費がかかりすぎるからクビ」と言われ、若干の反論をするもムリだとわかると
「では、いま扱っている案件だけはやらせてください」と申し出て、ビリーが最後の案件となる事になった。

生前の彼を知っている人達と会うために、イギリス中を移動して会いにいき、話を聞くと、ビリーは生前は、とても破天荒であったらしい。
元彼女の証言では「いい時は優しいんだけど、機嫌が悪いと手がつけられない」という。
刑務所にも入っているような暴れん坊だった。

でも、みなそんな彼を憎んでいるわけではなく、しょーがないヤツだよHAHAHAみたいな感じで、憎めないタイプのキャラだったようだ。

刑務所では、つるしたベルトに歯だけでぶら下がり、驚異的な記録をつくったそうだ。福祉への寄付金の為に。(何秒で落ちるかとかで賭けでもしていたお金かと)

そしてとうとう、ビリーの娘にたどり着く。
ドッグシェルター(捨てられた犬の保護施設)で働く娘に、経緯を話すも、やはり葬式には出ないという。
ジョンは、決して無理強いはしない。わかった。といって娘の元を去った。

ほぼすべての調査を終え、何を思ったのか、彼は自費(多分)で、ビリーの為に御影石の墓碑を作り、自分が購入していた墓地を、彼に譲るという。
日当たりと見晴らしの良い、ジョンが気に入って確保していた、その場所を。

そんな時、ビリーの娘から連絡があり、会う事に。
「やはり葬儀には、出ようと思う」
喜ぶジョン。
そしてなんと「もしよかったら葬儀の後にお茶でもしませんか?」と、美しい娘さんからのお申し出が。

彼女を見送り、雑貨屋で犬の絵の入ったマグカップを二つ購入。
ちょっとウキウキした様子で、車道へ歩き出した、そこへ来たのは、赤いロンドンバスだった。

頭から血を流しながら地面に横たわるジョン。
その顔には、清々しくみえる微笑が浮かんでいた。

ビリーの葬式の日。
みんな葬式には来ないと言っていたのに、ジョンが声をかけた人達が全員きて、ビリーを見送っていた。

その後ろを、霊きゅう車で運ばれていくジョン。
何気なく、その車に目を向ける娘。

ジョンは、お墓をビリーに譲ってしまった為に、自分は墓碑銘もないただの草地にしか見えない共同墓地に埋められた。

そこへ、浮かび上がる人影。ひとり。またひとり。
どんどんと数が増えていき、ジョンのお墓を取り囲むほど、たくさんの人達。
ジョンがかつて、「おみおくり」をした人達だった。

感想

あらすじは、観てから日にちが経ってしまったのでウロですw
物語は淡々と進んでいきますが、不思議と飽きません。
クビを言い渡され、あらかたビリーの調査が終わり、事務所の整理をし終わった所で、ベルトを窓にかけようとする・・え!自殺!?と思ったら、ビリーの真似をして、歯でぶら下がってみようとしたり。
ほぼポーカーフェイスで無口なジョンが、そんなお茶目な事するんだ?というギャップでクスッとなるシーンです。

で、マグカップを買うシーンで、おお。やっと彼にも春が来るんだな、良かったな。
大丈夫だよね、イギリス映画だけど。
イギリス映画でも、さすがにハッピーエンドの映画はあるよね、大丈夫だよね、イギリス映画・・と思ったら、やっぱりひかれちゃったやんけ!!
そこまでハッピーエンド嫌いかー!イギリス映画ああああああ!!!
と、心の中で叫んだのですが、血を流して横たわっているシーンで、浮かべていた微笑。
私には、清々しく見えました。
「悔いはない」
そう思っているように、感じました。

ジョンの人生は、はたからみたら、とても地味。
恋人もおらず、日々をたんたんと生きるだけ。

それでも、彼は、その自分の人生を精一杯、生き切った。だから、悔いも思い残すこともない。
そんな風にみえた微笑でした。

もしかしたら、娘さんとこれからロマンス展開があったかもしれない。
でも、伴侶をみつけたからといって、それだけがハッピーエンドなんじゃないんだよな。

自分以外の他人(親、兄弟、恋人、伴侶)に寄って得られる幸せもあるだろうけど、誇り高く、自分の良心に沿って「自分を生き切る」というのも、幸せの形の一つで、最後に心から「悔いはない」
と、そう思える事が、一番のハッピーエンドなんじゃないだろうか。
と、気づかせてくれた名作でした。

それにしても、やはり一筋縄ではいかないな、イギリス映画w
ゾンビ映画なんて、全滅だったよ。全滅w
でも、最近、良作が多いので、イギリス映画の印象がちょっと変わりました。

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