みやびんの日常

日常のどうでもいい話をぶつぶつ言います。たまに、胡散臭い話もします。

水樹和佳子 イティハーサ5

続きです。

その頃、永久蛇(トワダ)山に一人たたずんでいたリッソンの元へ、悪神がやってきました。
この山に、何か秘密がある事は、善神も悪神もみな知っていたので、調査に来るのですが、善神、悪神の区別なく、この山に来た瞬間、塵と消えてしまうのです。
リッソンが出会った悪神も消滅してしまいました。
ではなぜ、リッソンだけが、消える事なく、そこにいられるのか・・・。

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トオコがキユウから神の名前(カムナ)を授かっていると察知したクストは、トオコに詰め寄ります。
そう、トオコはキユウから神名を授かってしました。

「お前が望めばキユウをすぐに、ちりとなす事さえできるのだぞ。おまえの心ひとつで永遠の平安をもたらす事ができるのだ!」

しかし、トオコの表情からそれをせずに、結界の中へキユウを呼ぼうとしている事を察知し、殺そうとしますが、「不思議な力」によって阻止されます。
そして、トオコはキユウを呼びます。「キユウさま!ここへ!」と。

結界の中に入ってしまった悪神 キユウに村人たちは恐れおののきます。

直接対決になった「善神 アマネ」と「悪神 キユウ」
本来の力は互角なのでしょうが、今は、アマネには「村人の祈りの力」があります。

神は、人や神を滅する時は、指先から光を出すのですが、アマネの光がキユウのかぶっていた仮面を砕きました。
そこから現れたのは、禍々しい悪神の姿ではなく、美しい善神 亞神の姿でした。

アマネはキユウが善神である事を知ってしました。
「なぜ、そこにそうして、あられるのか尋ね、答えたとしても意味はない」と、アマネはキユウにとどめを刺そうとします。

トオコは陰石という強力な石の力と呪文で、キユウに加勢しようとします。
陰石の力は、使っている本人の命を削ります。

トオコが陰石の力で死にかけている事を察知したタカヤは、トオコと共に歩む事を決心し、自らの意思でアマネを切ります。
アマネは消えかけながら言います「なぜ・・滅びの道を・・・選ぶの・・です」

アマネが消えた瞬間、タカヤの心臓に激痛が走りました。
クストが「万が一、アマネ様に刃を向けるような事があったら、体の機能が停止するように深い意識下に暗示をかけた、と」
剣を向けた時に死ぬはずだったのに、想定外のタカヤの力の強さが勝ってしまったのでした。
クストは毒薬を飲んで自害しました。

アマネが消滅したことで、結界が消え、生き残っていた悪神がやってきました。
トオコとタカヤの兄がわりで、家族のような存在であるアオヒコの命をたてに、トオコに
「キユウ様の神名(カムナ)を自分に奉じよ!」と詰め寄ります。

タカヤは息も絶え絶えの状態で、リッソンを「呼び」ます。
「御神名をして望みます。ここへ!!」

現れたリッソンとキユウは、乱入してきた他の悪神を全て消滅させました。

リッソンはキユウに言います。
「あなたとわたしは、道こそ違え、同じものを求めていた」
「あなたが人に神名を与えたのであれば、永久蛇(トワダ)山へ行かれるがよい。それがおそらく『知る』権利です」
「あるいは、一片の憐れみを得る権利と言い換えた方が正しいか・・」

「時が満ちたのでしょう。私は『知ること』を得ました。ちりとなる際であっても、それがいかほど虚しい答えであっても・・私は『知ること』で満足を得ました」

アマネという守護神を失い、リッソンにすがる村人たち。
でも、もう自分には時間も力もないといい、村人たちを眠らせます。

リッソンが永久蛇(トワダ)山で消えずにいられたのは、タカヤ(ヒト)に神名を授けたからなのでした。

つづく・・・

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