みやびんの日常

日常のどうでもいい話をぶつぶつ言います。たまに、胡散臭い話もします。

映画: アメイジング・ジャーニー 神の小屋より ネタバレ感想

2017年作 Amazonプライムにて鑑賞

あらすじ
愛する妻と3人の子供たちに囲まれ幸せな人生を送る男性。ところがある日、最愛の末娘が連続殺人犯の犠牲となってしまう。以来、何年もの間絶望から立ち直れずにいる彼のもとに、犯行現場となった山小屋への招待状が届く。警戒しつつも山小屋へと向かった彼は、そこで謎めいた3人の男女と出会い、想像を絶する不思議な体験をする。

という見出しで観てみたら面白かったです!

宗教映画という分類になるのかなぁ。
ファンタジーでもいいかなと思うんだけど、テーマは「赦し」です。

レビューは、低評価と高評価と割と真っ二つ。

私は完全に高評価ですが、低評価の人の言い分もワカル。

私も「渦中」の時は、とても憎んでいる相手を許すとか赦すとか、ぜえったいムリムリ!て思ってました。

しかも劇中では幼い女の子が連続殺人犯の…という。
これが親の立場であったなら、私もとてもじゃないけど、主人公のように「赦す」とかムリではないかなとは思います。

でもねぇ、共感ポイントとしては、結果的に苦しさから開放される為には、どうしたら良いか。

て、何度考えても何度考えても、もう「赦す」しか道はないと。
復讐してもその苦しさは絶対に消えないという確信しかなく、それは絶望にも思えました。

それくらい人を憎んだ事がある。どん底に落ちた事がある。
そこから這い上がってきた人は、たぶん共感すると思います。
あと想像力の豊かな人かなー。

ここからネタバレ
キリスト教は全く知らんので間違った解釈してたらすまそん。

さて、本編では三人の神様が出てきます。
三位一体ていうの?ググって読んでみたけどよくわかりませんでした😅
(宗派によって解釈がかわる為)

子供の頃に近所に住んでたおばさん…の姿をとった「父」

「俺は人間だったからね」と言った若い男の人ジーザス(キリスト)「子」

エキゾチックでミステリアスなすみれちゃん「霊(精霊?)」
そう!すみれちゃんが出てたの!
凄いハマり役やと思った!
ハリウッド俳優と並んでも、なんの違和感もない頭身とオーラでほんまステキでした。

で、印象的だったやりとりを、めちゃ要約してみます。
私フィルターがかかるから、本編の真意とか他の人の解釈とかとは違ったりするかもだけど。


「なぜ神は助けてくれないのか」の問に対して

「いつでもそばにいて、一緒に苦しんでいる」みたいな事を言ってました。

それを答えていた、見た目おばさんの「父」の手首には、多分キリストさんと同じであろう、磔にされた時の傷跡が見えました。

ここで思い出したのが映画
「沈黙 サイレンス」
同じ問に同じような答えだったなと。

私的解釈

一緒に苦しんでないで助けてよ!て思うかと思いますが。

人に許されてるのは「自由意志」かなと思うんです。
苦しむ自由もあると思うんです。
良い悪い、幸不幸は単なる価値観だと思っています

善と悪についても言及しています。
「善悪はその人の価値観でしかなく、自分が善=正義だと思っている事を他人に押し付けようとするから争いがおこる」
もうホントにこれだなーて最近はずっと思ってます。

では、殺人犯は悪ではないのか?なぜそんな人がいるのか?
みたいな問には「原罪」があるから。

神は人に罰を与えるというのは完全に否定し「罪はそれ自体が罰だから」と。

神は全ての人を愛していると。(罪人でさえも)
人は愛されるように創られた。
愛されないという事は、空を飛ぶ鳥が翼をもがれるようなもの。
などなど。

見終わったあとは、私はとても後味の良いもので、感動しました。

「赦し」について私と同じような解釈の方には、ぜひ見てほしい。とても良い映画だと思います。

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