みやびんの日常

日常のどうでもいい話をぶつぶつ言います。たまに、胡散臭い話もします。

アンダー・ザ・スキン 種の捕食

2013年公開 イギリス・アメリカ・スイス

「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」という題名からすると「スピーシーズ 種の起源」みたいなのかなと思ってみると、またまったく違いました。

あらすじ
妖艶な容姿を武器に誘惑した男たちを餌食にする美しきエイリアンの運命を描いたSFスリラー。
シネマトゥデイより)
とあります。

多分、ここを見る人は、この映画って結局なんだったん?て人だと思うので、私もよくわからんけど、独自解釈してみますw

淡々と進んでいきますねー。
この雰囲気・・・1999年公開のカリスマ(役所浩二主演)を思い出しました。

カリスマは、淡々とした描写ながら、この先に何が起こるんだろう!!という期待を盛大に抱かせておいて、???のまま終わってしまって、一緒に観ていた旦那と???となった映画w

そんな予感がする・・と思ったら、その通りだったのですがw
ただ、このアンダー・ザ・スキンに関しては、なんなんだ!の余韻がすごく残りました。
ので、もっかい要所的な所をザっとみたのですが

・冒頭シーン
スピーシーズを思い浮かべながら観ていたので、宇宙とUFOとか?かな?と思ったのですが、よく見たら「目を作っている」シーンでした。
ブラウンの光彩がパッと出た時に(妙に白目が白い・・血管が全然ない)と思ったのですが、これは、スカーレット・ヨハンソン(以下スカヨハ)演じる文字通り「スキン=皮」の部分だったという事ですね。

ラストシーンで、黒い人型がスカヨハの頭をジッと見ている時に目が動いてましたから、精巧に出来ている「モノ」なのがわかります。

・本当に「捕食」なのか?疑問
液体プール?で、捕まった人がビュッと中身を吸い取られて皮だけになるシーンがありましたね。
その後、赤いドロドロした液体がベルトコンベアみたいのにのって、流れていきました。
さらにその後、細胞のような描写があり、冒頭シーンと同じような「目」を作っている時の光のような描写がありました。
冒頭シーンで、光は青い色でしたが、こちらは赤い色でしたけど、形が同じに見えました。
ので、この体液から何かを作っているんじゃないかなーという印象を受けました。

・ライダーズ部隊はスカヨハの監視&後始末部隊
海辺で溺れている夫婦を助けようとしたチェコ出身男性をスカヨハが捕まえた後、彼のテントを回収しているシーンを見ると、痕跡を残さないように細心の注意を払っています。
これは、スカヨハが男性をナンパするシーンでも「独身で一人暮らしの男性」をターゲットにしている事から、相当慎重に行動しているという事ですね。

・感情の芽生え
それまで、男性を誘惑しても下着姿で後ずさりして、まんまと液体プールに沈めてきただけでしたが、皮膚病の男性と出会った時に、初めて顔を触らせるなど「接触」します。
例の部屋に連れて行き、男性は「夢のようだ・・」と言いますが、この男性の「孤独」を「感じた」のではないかと思われます。
そして、この男性をプールに沈めている時に、黒い人型が一瞬写りました。
さらに階段を下りて鏡を見るシーンがあります。
そして、男性をプールから引き揚げて逃がしますが、この時にそれまでなかった「感情」が芽生えたようです。

その後、チェコ男性を捕獲した海に再度行くシーンがありましたが(霧で何だかわかりにくかったけど)チェコ男性が、溺れていた夫婦を助けようとしたという行為に何かしら疑問を持ったと思われ、「男を狩る」事への抵抗と疑問?により逃亡したと思われます。

・自我の芽生え
レストランでケーキを食べておえっとなってみたり、バスで知り合ったジェントルマンな優しい男性に衣食住(多分食べてはいないだろうけど)を提供してもらい、男性に「恋」をしたっぽい感じで、愛の営みwに突入するわけですが、多分、基本的な知識は一通り、あるにはあったと思います。
けど、ナンパシーンでは、饒舌にしゃべっていたのに、逃亡中は、ほぼ無口でした。
「男性の捕獲を目的に作られた」ので、それ以外については、あまり詳細にプログラム?されてなかったと思われます。

そして肝心の愛の営みシーンで、いざ!って時に、男性が「あれあれ?」みたいになりますね。
で、( ゚д゚)ハッ!として、自分の股間を大股開きで見るスカヨハ様の姿には、見ている人全員がΣ(゚Д゚;エーッ!となったでしょう。なりましたともw

これは、多分、生殖器がなかったんでしょうね。
外を見て、ボー然としている所から「私っていったい何なの!!」と思っているような感じを受けました。

スコットランドというロケ地
英語はわからけどコレ「何語?」と思ったら、スコットランドでしたね。
スコットランド英語は、イギリス人でも難解だそうです。
バスの運転手さんが「ジャケッタ」→JACKET(ジャケット)と言ったのは聞き取れたので、だいぶ発音が違うようですが、スカヨハは普通に聞き取っていた様子です。

その前に海で行方不明になったと夫婦の事がラジオで流れていましたが、独立運動どうのこうのというニュースも流れていました。
この辺りの民族的?な背景も暗に盛り込んであるような気がしますが、日本人には解釈が難しい所なのだと思います。

・イギリス映画であるという事
何本かイギリス映画を観ましたが、共通しているのが「不条理」「救いがナイ」でしたw
アメリカ・スイスとの合同作品になってますが、メイン制作はイギリスだと思うので(たぶん)「わけのわからない不条理」は、なるほどな、イギリス映画だな・・と思いました。

・スカヨハ様のフルヌード
アベンジャーズでも謎の女スパイ?役でアクションしているスカヨハさんなので、これはすんごいPerfect body(山本高弘さんの織田裕二モノマネで再生)かと思いきや!ぽっちゃりでんがな!
でもこれは、わざとじゃないかなと思いました。
美術の教科書に出てくるような裸婦像なんかも、腹筋が割れてる裸婦像なんて、ないですよね。
その辺りの「美意識」として、役作りのために、逆にぽっちゃりさせたのかなと思いました。
外人さんは特にガリガリよりも、ぽっちゃりの方が肉感的に感じるのじゃないかな。

・統括
最初に戻りますが、ビルの上空にUFOのような光が3つあります。
ので、やはり地球外生命体による人間の「捕獲」がメインテーマのようですが、「捕食」にしては、効率が悪すぎるし、ライダーズ達の慎重ぶりからみても、別の解釈の仕方があるような印象を受けました。

スカヨハは、結局の所、アンドロイドのようなものかと思われます。
冒頭で女性の死体(でも涙は流していた)から衣服をはぎ取るシーンがありますが、あの女性はスカヨハの「前任」で、後を受け継いだのがスカヨハである。

アンドロイド?達は、人間と接触しているうちにスカヨハと同じように感情や自我が芽生えて自滅してしまうという事を繰り返しているんじゃないかなと思いました。

この映画は、結局のところ「自分たちで好きに解釈してちょーだい」という映画ですが、これなんなん!!!と、いい意味でも悪い意味でも観る人に余韻を与えたという意味では凄いんじゃないかなと思います。
色々と含ませているような作りですが、それがわざと深いメッセージが込められているのか、実は何にも考えてないのか、さっぱり判断がつかないというのも、逆に凄いなと思いました。

でも、スッキリ!ハッキリ!そうだったのか!!って映画が好きです、やっぱりw

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