2019年 アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
もう、何見よう?クリント・イーストウッドならハズレないかな。
って観るといつも期待値を超えてくるクリント・イーストウッドとにかく凄い。
この映画は実話系ですが、近年では
『ハドソン川の奇跡』
『15時17分発、パリ行き』
からの実話系3作目。
間に『運び屋』が入ってるけど、御歳90歳ですよ?!
どの作品も観た後に
うーん。と、感嘆のため息が出ますた。
さて、この『リチャードジュエル』ですが、題名は人名です。
あらすじ
1996年、アトランタで開催されたオリンピックで爆破テロ事件が発生する。警備員のリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)が爆弾の入ったバッグを発見したことで、多くの人々の命が救われた。だがFBIは、爆弾の第一発見者だということを理由に彼を容疑者として逮捕。リチャードを担当する弁護士のワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)が捜査に異議を唱える中、女性記者のキャシー・スクラッグス(オリヴィア・ワイルド)の記事をきっかけに容疑の報道は熱を帯びていく。
シネマトゥデイより
感想
まずリュックの中は爆弾なんやろな、と思ってはいたけど、警官が慎重に中身を開けた瞬間に、やっぱり爆弾が出てきた瞬間と、FBIが彼を容疑者として疑っている事をすっぱ抜いた女性記者が、会場から公衆電話まで歩いた時の分数で、予告電話があった時間が噛み合わないので、彼は犯人じゃない…と愕然とした瞬間に
ゾッとしました。
多くの人命を救ったヒーローとしてマスコミに散々持ち上げられた3日後に、容疑者として報じられ、一転、生活が破壊されてしまうの。
この女性記者がすっぱ抜かなければ、こんな話になってなかったと思われ。
でもリチャードジュエルのお母さんが記者会見をして、息子の無実を訴えた時に、会場の後ろで涙する女性記者の姿が印象的でした。
第1発見者を疑え、というのは警察にとってのセオリーなのでしょうが、それにしても
これがオマエら(FBI)のやり方かっ!!
て思わず思ってしまったほど、酷い。これが実話とは…。
ほんで、この弁護士さんと知り合いで本当に良かったね…と何度も思いました。
この弁護士さんの存在感の圧倒的安心感。
「彼だけが僕を人間扱いしてくれたんだ」というセリフも印象的でした。
爆弾発見時から思ったけど、FBIに騙されて連れてこられて、嘘でサインさせられそうになった時にしなかった事とか「感の良さ」が彼を窮地に落とし、でも救った、ともいえるんやけど、ずっとハラハラしてましたよ…。
私は基本的に縁起因縁で物事を考えてしまうので、結果的に無罪になって良かったねって単純に思いました。
キャストもすごく良かったし、どうかすると、淡々とした映画になりそうやけど、そこは監督の手腕で、凄く印象深い作品になってたと思いました。
クリント・イーストウッドにハズレなし。がまた更新されました。
てゆーか、今年の一月に公開されてたのね…知らなかった💦